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海外:商標

アルゼンチンで商標法が改正(審査手続きの改正)され、2026年3月1日から正式に施行へ

2025-12-16

国立工業財産研究所(INPI)は、商標登録制度の近代化を目的として決議 RESOL-2025-583-APN-INPI#MEC を承認しました。
この改革は、
•手続きの簡素化
• 審査・登録までの期間短縮
• 起業家や企業に対する予測可能性の向上
• 国際的なベストプラクティスに沿った透明性・効率性の確保等を目的としています。

【改正の内容)
1:絶対的理由のみ審査対象
新規商標出願においては、非登録の絶対的理由(例:公序良俗違反、公共政策に反するもの)に限定して審査されます。
2:相対的理由は異議申立てで対応
過去の商標との類似性や私的権利との衝突といった相対的理由は、当事者からの要請があった場合にのみ、異議申立てで審理がなされます。
これにより、審査の迅速化と透明性が高まり、国際基準に沿った制度運用が可能になります。
上記の変更から、審査は以下のように行われます。

【審査の流れ】
1:申請直後の審査
•出願書類が提出され、必要条件を満たしていれば、公表前にフォームおよび登録可能性の審査が行われます。
2:掲示期間
• 問題がなければ商標は1日掲示されます。
3:異議申立て期間
•掲示後30日間、異議がなければ商標は承認されます。

新制度は進行中のすべての申請に適用され、段階的に施行されます。審査範囲の変更は現在係属中の出願から即日(2025年12月11日)試験的に適用を開始され、2026年3月1日から新しい行政段階の手続きが正式に適用されます。

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